うさぎを飼って間もない飼い主さんや、うさぎの抱っこなどに慣れていない飼い主さんにとって、うさぎのブラッシングは大仕事ですよね。
でもそれは、うさぎを飼った宿命と思うしかありません。
ここは飼い主さんの頑張りどころなので、練習しましょう。
うさぎの換毛期っていつ?
うさぎの換毛期は、基本的には年に4回(3ヶ月に1回)あります。
とくに激しく毛が抜けるのは、春と秋の2回です。
でも温度管理された部屋で飼っているうさぎの場合は、換毛期の回数が減ることがあります。
換毛期はうさぎが「うっ滞」を起こしやすい時期です。
うさぎのうっ滞については、こちらで詳しく解説しています。
うさぎは自分でグルーミング(毛づくろい)をしますので、抜けた毛を飲み込んでお腹を壊してしまうんですね。
でもうさぎのうっ滞は、命の危険もある病気なので注意が必要です。
うさぎがブラッシングして欲しいサイン
うさぎがブラッシングして欲しいとサインを出すわけではありません。
なぜなら、うさぎはブラッシングが大嫌いだからです。
でも換毛期のサインを見極めないといけません。
ではうさぎが換毛期になったかどうか、確認する方法をご紹介しましょう。
うさぎの頭や体を撫でると毛が抜ける
うさぎのブラッシング時期は、頭や体を撫でた時に毛が抜けるかどうかです。
繰り返し撫でていると、気づいたらフワフワした毛が塊になっていたなんてことも。
うんちが毛で繋がっている
これはかなり危険サインです。
今すぐうさぎをブラッシングしてあげましょう。
うっ滞になる前兆とも言えます。
うさぎの毛がフワフワと柔らかくなる
うさぎは換毛期になると、いつもより毛が柔らかくなります。
背中などをクシャっと触ったときに、モコとか、ふわっとしたら換毛期のサインです。
絨毯やマットに毛がたくさんついている
これは一目瞭然ですね。
うさぎが好んで落ち着いている場所をよく見てみると、絨毯やマットに毛がベッタリとくっついています。
イライラしてホリホリが多くなる
カミの場合には、何か要求がある時や体調が悪い時にホリホリをします。
「具合悪いのかな?」と思って、お腹の硬さをチェックしたりします。
うさぎがホリホリするときは、何か訴えていることが多いので、怒るより理解してあげることが大切です。
食欲が増す
うさぎは換毛期になると食欲が増します。
いつも以上におねだりをしてくることでしょう。しかも、かなり執念深いです。
うさぎの換毛期は体力を消耗するので、今までエサを多めにあげていました。
でもかかりつけの獣医さんが言うには、「エサ(ペレット)の量は変えず、チモシーを食べさせること」と言っていました。
そうすれば、うんちの状態も良くなりますよ。
うさぎのブラッシング方法
うさぎをブラッシングするのは、慣れるまでは大変かもしれません。
でも年に何度もある換毛期のブラッシングですから、回数を重ねて覚えていきましょうね。
うさぎのブラッシング用ブラシ
うさぎ用のブラシは、割とたくさん種類があります。
それぞれの特徴をかんたんにご説明しますね。
①ラバーブラシ
我が家では、このブラシを愛用しています。
いろいろ試してみましたが、カミにはいちばん合っていたようです。
毛がくっつくように取れますので良いのですが、あまり激しくブラッシングすると抜けすぎることもありますのでご注意ください。
②スリッカーブラシ
ブラシの部分が金属系でできているタイプです。
スリッカーブラシというのは、おそらく取っ手が付いているブラシか、ステンレス製などのブラシという意味。
金属と言っても柔らかいので、ご安心ください。
ただ毛がモコモコ状態のうさぎには、奥までブラシが入っていかないかもしれません。
③天然毛の柔らかいブラシ
うさぎの皮膚を傷つける危険性はいちばん低いですが、これでは正直あまり毛は取れないでしょう。
ブラッシング後のツヤだしや、浮いている毛を取りのぞくには良いですね。
うさぎを抱っこしてブラッシングをする場所へ連れて行く
うさぎのブラッシングするときは、まずうさぎを抱っこしてブラッシングする場所へ連れて行きます。
うさぎの抱っこの仕方は、こちらで詳しく解説しています。
カミをブラッシングするときは、いつも外へ連れて行きます。
カラスがいる場所は、要注意です。
毛が飛ばないようにするためには、霧吹きで少しだけ毛を濡らすと良いでしょう。
それなら室内でも大丈夫です。
うさぎの毛を濡らしすぎないようにしましょう。
ブラッシングは力を入れず優しく撫でるように
うさぎの換毛期は、かなりの量の毛が抜けます。
早く終わらせようと焦る気持ちはわかりますが、ブラッシングはあまり力を入れないようにしましょう。
できれば優しく撫でるような感じです。
少し力を入れるときは、サッサッと短く手早く動かすと良いかもしれません。
必ず低い場所(床など)で行う
うさぎのブラッシングをするときは、必ず低い場所で行いましょう。
飼い主がイスに座って、その膝の上でやるのも避けた方が良いです。
暴れて飛び降りる危険を防ぐためにも、床に座って飼い主さんの股の間でやるとおとなしくなることが多いです。
うさぎの換毛期は飼い主さんもツライ時期
うさぎの換毛期は、飼い主さんにとってもツライ時期となります。
うさぎの毛がフワフワと舞い上がるため、のどに絡まってツライのです。
我が家でも空気清浄機は必須ですが、それでも完全に毛の舞い上がりをなくすことは難しいのです。
小まめに部屋をコロコロで掃除すると、毎日のようにうさぎの毛がくっつきます。
でも飼い主がそれだけ飲み込んでいるということは、うさぎも自分の毛を飲み込んでいるということ。
人間はちょっとした体調不良で済みますが、うさぎは命取りになるので頑張ってあげましょうね。
ご主人様「腕を引っかかれて痛いよ。でも大丈夫だよ」
(ちょっとヒリヒリするけどね)