うさぎに良くある病気は何か知りたい人も多いでしょう。
8つの症状から7つの病気についてご説明していきます。
早めに気づけるように、うさぎを良く観察してみましょう。
うさぎの病気の見つけ方と8つの症状
①食欲不振
うさぎの病気を発見する一番わかりやすい症状は、食欲があるかどうかだと言う人が多いです。
でもこれは1つの目安だと考えてください。
必ずしも「食べていれば大丈夫!」というわけではありません。
確かに食べなくなったら何らかの病気であると考えられますが、食べていれば万事OKと思うのは危険です。
②便が小さい・下痢・腹痛
うさぎの病気を症状から判断するのに一番便利なのは、便を見ることです。
便が小さかったり、量が少なかったり、角が立っていたり、毛で繋がっていたりしたら、お腹の調子が悪いサインです。
下痢になるとほぼ液状の便が出ますが、この時は早急な対処が必要です。
便が出ないでお腹を痛そうにしている時は、立ったり座ったりを繰り返します。
良く観察して、便を出すための対処をする必要があります。
③歯の伸びすぎ・上歯と下歯が逆になっている
うさぎの歯は伸びます。
何もしないと伸びすぎて、エサが食べられなくなってしまいます。
チモシーを食べたり、木をかじったりしていれば、少しずつ削れていくのでほとんど問題はありません。
またケージをかじったりしていると、歯の上と下が逆になってしまうことがあります。
それも気をつけて見ておくようにしましょう。
④目ヤニ・涙
うさぎも多少は目ヤニが出ることはあります。
ただ涙や目ヤニが多い時には、何らかの病気の可能性があります。
結膜炎だったり、白内障だったり、進行すると目が見えなくなることがあります。
白内障の場合は、人間と同じ老化現象の1つですから、高齢うさぎなら起こり得ます。
手術をすれば治ることも多いようですが、うさぎにとって手術が良いことかどうかは断言できません。
⑤血尿・尿が出づらい
うさぎの病気に気づく症状として、血尿があります。
これは飼い主さんがビックリすることも多いでしょう。
とくに女の子のうさぎの場合、子宮がんになる確率がかなり高いので、出血と血尿の区別がつかないことがあります。
また尿が出づらいのと血尿がある場合には、膀胱炎の可能性もあります。
素人では判断できないので、これは病院に行くしかありません。
⑥くしゃみ(スナッフル)
スナッフルとは、くしゃみや鼻腔炎などの総称のことです。
とはいえ、うさぎもたまにはくしゃみをします。
くしゃみをしたら、必ずしもスナッフルとは限りません。
ただ連続してくしゃみが出ることが頻繁に起こるなら、パスツレラ感染症の疑いもあります。
⑦歩き方が変・まっすぐ歩けない・転ぶ
うさぎの病気の判断材料になる1つに、歩き方が変という症状があります。
まっすぐ歩けないとか、頻繁に転ぶとか、グルグル回転するなど、いろいろな症状があります。
足をかばっているようなら骨折の可能性がありますし、まっすぐ歩けないなら何らかの病気の可能性があります。
自己判断はむずかしいので、信頼できる病院へ連れていくことをおすすめします。
できればうさぎ専門病院の方が良いでしょう。
⑧頭が傾いている・ずっと首をかしげた状態
うさぎの病気が疑われる症状で、首をかしげているとか、頭が傾いていることがあります。
見た目はかわいいので病気とは気づかないかもしれませんが、ずっとその状態のままの場合には病気の可能性があります。
歩きながらどこかにぶつかったりするのも、病気の症状の1つと考えられます。
うさぎがかかりやすい7つの病気
①熱中症
うさぎは自分で体温調節ができません。
そのため夏の高温多湿の状態では、熱中症にかかることがあります。
もし早めに回復できないと、死の危険もありますので注意が必要です。
人間のように水分補給をしても、体温調節できないので体そのものを冷やす方が良いと考えられます。
そしてすぐに病院へ連れていきましょう。
そのまま回復することもありますが、何かあったら困りますからね。
②皮膚病
うさぎに良くある病気で皮膚病があります。
背中やわき腹のあたりに「いぼ」ができたり、皮膚が荒れて毛が抜けたりします。
ダニなどが原因で皮膚病になることもあります。
うさぎの住環境は、清潔で風通しを良くしておく必要があります。
また足の関節の部分の毛が抜けて、赤く腫れることがあります。
これは様々な原因が考えられますが、そこから菌が入って死の危険がある場合もあるので注意しましょう。
③腫瘍(子宮がんが特に多い)
女の子のうさぎを飼った場合に一番怖いのが「子宮がん」です。
妊娠出産しないメスうさぎは、80%くらいの確率で子宮がんになると言われています。
悲しい記憶ですが、以前飼っていたうさぎは子宮がんで命を落としてしまいました。
こればかりはどうすることもできないかもしれません。
うさぎは輸血できないので、手術をすれば治るというわけではありません。
また麻酔のショックで命を落とすうさぎもいるくらいです。
④毛球症(うっ滞)
うさぎの病気の中で最も多いのがこの「毛球症」です。
うっ滞とも言います。
うさぎは毛づくろいをするので、自分の毛がお腹にたまって消化器官が不調を起こすのです。
早めに回復させてあげないと、命を落とすこともあります。
メジャーな病気ですが、致死率が高い病気でもあります。
⑤パスツレラ感染症
くしゃみを頻繁にするようなら、パスツレラ感染症といううさぎの病気にかかっている可能性があります。
うさぎの病気の本には必ず書いてありますが、意外とメジャーな病気というわけではありません。
ただし複数のうさぎを飼っているとか、ケージの環境が清潔でなかったりすると、パスツレラ感染症にかかる危険は高くなります。
⑥斜頸・ふらつき
人間でもある病気の1つである斜頸は、うさぎにも起こります。
首をかしげた状態や頭が傾いていること、またその場をグルグル回ることもあります。
うさぎの目を良く見れば、グルグル回っているのがわかるそうです。
でも斜頸と良く似た症状のうさぎの病気もいくつかあります。
ふらつきの症状があるようなら、心臓の病気や神経の病気の可能性もあります。
心臓の病気はかなり稀ではありますが、うちのうさぎは心臓病にかかってしまいました。
自己判断はせず、信頼できる病院で診てもらいましょう。
かなり詳しい先生でないと、診断すらできない病気ではありますけど……。
⑦不正咬合
ケージの中で飼っているうさぎの場合は、不正咬合という病気になることがあります。
これは簡単に言うと、歯の噛み合わせが正常でなくなるという病気です。
歯に負荷をかけすぎて噛み合わせが悪くなったり、歯が伸びすぎて正常でなくなることがあります。
この病気になったら歯を切らないといけません。
そうしないとエサを食べることができませんので、衰弱していくと考えられます。
うさぎが病気になったら費用はどれくらいかかる?
うさぎが病気になったら、費用はどれくらいかかるのか不安な飼い主さんも多いことでしょう。
これはハッキリ言って、わかりません。
というのも病院によって費用がかなり変わりますし、残念なことに詐欺まがいの病院もないとは言い切れません。
うさぎのことを良く知らないのに、手術をして死なせてしまうことも少なくないようです。
実際に体験したわけではないので確かなことは言えませんが、飼い主さん自身がどの病院を選ぶか責任を持つしかないのです。
うさぎの平均寿命が伸びたのは嬉しい事ですが、その分病気にかかるうさぎが増えているということです。
元気に長生きして欲しいというのが、飼い主のたった1つの願いなんですけどね。