うさぎのエンセファリトゾーンって知ってますか?
うさぎの病気は、さまざまな神経症状を伴うものが多いです。
ローリングや斜頸も、もともとは細菌感染による神経症状です。
こうして考えてみると、うさぎの病気は、ほとんど繋がっているような感じがしますね。
どこか1つ症状が発生すると、さまざまなことが関連されていくのです。
日頃から、健康管理などに気を遣う必要がありますね。
うさぎのエンセファリトゾーンの症状
一週間くらい前から異変が起きている
うさぎのエンセファリトゾーンの症状は、ローリングと斜頸が突然起きたように感じるかもしれません。
でもよく見ていると、一週間くらい前から「何となくおかしい」と感じる行動をしているはずです。
たとえば体勢を低くして歩くとか(普通うさぎは歩かず飛びます)、立っている時に何だかつらそうとか、そんな不思議な異変を感じるでしょう。
ローリングや斜頸は二次災害に注意
うさぎの神経症状であるローリングや斜頸は、二次災害に注意しなければいけません。
二次災害はさまざまな危険が考えられます。
頻繁に倒れてしまうことから、ケガや爪を傷つけるなどもあります。
また一番刈りのチモシーは硬く尖っていますから、倒れた拍子に目に突き刺さる危険もあるでしょう。
また頭を打ちつけて脳しんとうを起こすかもしれませんので、ケージ内をガードしなければいけません。
さまざまな神経症状を引き起こす原因になる
うさぎのエンセファリトゾーンが原因となり、さまざまな神経症状を引き起こします。
神経症状とは、ローリングや斜頸も含まれます。
その他にも眼振やけいれん、失神や目の充血などさまざまな症状があります。
おもに内耳や中耳に細菌が侵入し、それらの神経症状を引き起こすのです。
ただしエンセファリトゾーンが原因の場合には、普通の細菌感染とは異なります。
動物病院へ連れて行っても、内耳の病気かエンセファリトゾーンかを見分けるのは、獣医でもむずかしいと言われています。
うさぎのエンセファリトゾーンの原因
もともとうさぎが持っている原虫
エンセファリトゾーンとは、約70%のうさぎが持っている原虫です。
もともと体内に持っているのですが、免疫力が正常な状態では発症しません。
でも何らかの原因で免疫力が低下すると、エンセファリトゾーンを発症してしまいます。
尿から出てきた原虫の胞子が口から侵入する
うさぎのエンセファリトゾーンは、トイレが原因で感染することが多いです。
トイレを清潔にすることはもちろんですが、おしっこからエンセファリトゾーンの原虫の胞子が出てくるのです。
それを舐めて口から侵入し、感染して発症してしまうのです。
でも免疫力が正常の場合には発症することはなく、免疫力が低下した時に発病してしまうと考えられています。
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ストレスや不衛生な環境による免疫力の低下
うさぎの病気は、ほとんどの原因がストレスか不衛生な環境だと言っても過言ではありません。
ストレスと病気は直結しないように思えますが、ストレスに弱いうさぎは、ストレスを受けることで免疫力が低下しやすいのです。
その中でも温度・湿度、音、明るさ、トイレやケージの不衛生がストレスの原因となります。
つまりこれらの環境がストレスを生み、病気の原因になるのです。
生まれつきの持病以外は、ほぼこれが原因でしょう。
うさぎのエンセファリトゾーンの治療
内耳・パスツレラ・エンセファリトゾーンの治療薬
うさぎのパスツレラ感染症や内耳炎には、抗生物質や抗炎症剤が効果的だと言われています。
でもエンセファリトゾーンの治療には、フェンベンダゾール他、いくつかの薬しか効果がないと言われています。
初期治療が非常に重要のため、見分けがつかない場合には、複数の薬を投与することが多いようです。
1~2週間くらい様子を見るのですが、飼い主にとってはその時間が地獄のように長く感じられます。
ステロイドでパスツレラ感染症が悪化する
うさぎの病気を治すため、いくつかの薬を試していきますが、パスツレラ感染症に関しては注意が必要です。
もしステロイドを投与すると、パスツレラ感染症が悪化するからです。
ステロイドもエンセファリトゾーンの緩和に役立つかもしれないと言われていますが、投与するかどうかは獣医によるそうです。
他の病気には効果があるかもしれませんが、ステロイドは少し怖いですよね。それにパスツレラ感染症の悪化も心配です。
うさぎのエンセファリトゾーンは予防が重要
うさぎの病気は何でも同じですが、予防することが重要です。
うさぎの病気の原因は、先ほども言ったようにストレスと不衛生な環境です。
それを予防するためには、うさぎにストレスを与えず、清潔な環境を作ることが重要です。
うさぎが病気にかからないためにも、とにかくこの2つは気をつけてくださいね。