うさぎの皮膚病には、いくつか種類があります。
ソアホックって聞いたことあるのではないでしょうか。
これも皮膚病の一種です。
ではうさぎがかかりやすい皮膚病について見ていきましょう。
そしてうさぎの皮膚病の予防方法もご紹介します。
うさぎの皮膚病の種類
ソアホックは潰瘍性足底皮膚炎のこと
うさぎの皮膚病は、足底にできることもあります。
これをソアホックと呼んでいます。
うさぎの足裏、いわゆる「かかと」のような部分の毛が抜ける皮膚病です。
皮膚が赤くなり、最終的には皮膚がただれ、穴が開いたような感じになってしまいます。
足ダン(スタンピング)と言われる、うさぎが足を床に打ち付ける動作が原因の場合もあります。
またケージの床が硬いことも原因になります。
また肥満などにより、動かないことも原因になります。
おしっこなどで足が濡れていると、そこから細菌が繁殖して、皮膚が炎症を起こすこともあるでしょう。
湿性皮膚炎は肥満と不衛生から発症する
うさぎは湿気に非常に弱い動物です。
もし湿度の高い環境にいると、うさぎの湿った皮膚に細菌が感染してしまうのです。
おもに「ブドウ球菌」や「緑膿菌」と呼ばれる細菌です。
湿性皮膚炎は湿度が多く、不衛生な環境から発症することが多いです。
また肥満のうさぎは毛づくろいが満足にできず、湿性皮膚炎になってしまうこともあります。
また不正咬合によってよだれが出ることで、毛が湿ってしまうことが原因になることもあります。
涙が出やすい病気にも注意したいですね。
皮膚糸状菌症は人にも感染する
うさぎの皮膚病は、リングワームと呼ばれる円形状に毛が抜ける病気があります。
皮膚糸状菌症とも言います。
真菌(カビ)が皮膚に感染して、炎症を起こすのが原因です。
皮膚糸状菌症は人にも感染することがありますので、うさぎがかかったら飼い主も皮膚科で検査すると良いでしょう。
皮膚のかゆみや水ぶくれなどができることがあります。
うさぎの症状としては、顔から毛が抜けていくことが多いです。
免疫力が低下していることが原因であることも多いようです。
ストレスもうさぎが皮膚病にかかりやすくなる原因と言えるでしょう。
うさぎが皮膚病になる原因
うさぎの性質上の問題
うさぎが皮膚病になる原因は、うさぎの性質上の問題であることもあります。
もともと遺伝的に足裏の毛が薄い場合には、潰瘍性足底皮膚炎になりやすいと言えるでしょう。
またうさぎは寂しがり屋でストレスにも弱いので、飼い主がかまってあげないと過剰に毛づくろいをしてしまうことあります。
うさぎの飼育環境の問題
うさぎの皮膚病は、飼育環境が悪いことで発症することが多いです。
皮膚病以外のうさぎの病気も、やはり飼育環境が原因だったりしますよね。
皮膚病の場合には、とくに「湿気」が問題です。
うさぎの毛が濡れていないかどうか、日頃からチェックしてあげると良いですよ。
免疫力の低下による問題
うさぎの皮膚病は、免疫力が低下することが原因で発症することも多いです。
免疫力が低下すると、さまざまな病気にかかる危険がありますので注意しましょう。
とくにストレスがかかってしまうと、免疫力が低下しやすいですよね。
皮膚病は細菌感染が多いので、うさぎの免疫力は大切ですよ。
うさぎの皮膚病を予防するために
うさぎの毛が汚れたら、部分的に洗って乾かす
うさぎの皮膚病を予防するなら、毛が汚れたら洗ってあげることです。
でも洗って拭いただけでは、完全に毛が乾燥していません。
乾燥していないことで、うさぎの皮膚病は悪化してしまいます。
ドライヤーを優しく当てて、しっかりと乾かしてあげましょう。
犬のように、全身をシャンプーするのはあまり良くありません。部分的にしましょう。
うさぎの飼育環境を清潔&換気する
うさぎの皮膚病予防は、飼育環境を清潔にすることです。
とにかくうさぎの病気は、ほとんどが飼育環境からの細菌感染です。
そして皮膚病の多くは、湿度が多いことが原因です。
うさぎのケージを掃除するだけでなく、換気もしっかりとして湿度をためないように注意しましょう。
肥満にならないように注意!免疫力も維持
うさぎにおやつなどをあげ過ぎると、肥満になる恐れがあります。
肥満になると、さまざまなうさぎの病気の原因になります。
肥満にならないように気をつけるとともに、免疫力も保つことが必要です。
人間もそうですが、免疫力は病気予防に一番大切です。
免疫力を高めるうさぎのエサもあります。
うさぎの皮膚炎がひどくなる前に対処しよう
うさぎの皮膚病は、見た目にも痛々しく、飼い主としてはとてもツライです。
そうなる前に適切な対処をして、早めに病院へ連れて行くことです。
皮膚が汚れていたら、濡れたタオルで拭いてあげて、毛が湿ったら乾かしてあげましょう。
とはいえ、うさぎはドライヤーをとても嫌がります。
音も大きくストレスになりますし、うさぎが「熱い!」と感じないように注意しましょう。
弱めの風で、皮膚から離して、一点にあてないようにしてくださいね。