僕は、嫌なことがあるとずっと気にしてしまう。

しかも、しつこいくらいに。

友達との会話でも、仕事の何気ない一言でも、あとになって何度も頭の中で再生される。

「あの言い方、まずかったかもしれない」

そう思った瞬間から、頭の中の反省会が始まる。

もっと違う言い方があったんじゃないか。
相手は嫌な気持ちになっていないだろうか。

気づくと、同じ場面を何十回も再生している。

そのうち、汗まで出てくる。

落ち着かない。

頭の中は、そのことでいっぱいだ。

どうしようもなくなって、友達に相談する。

すると決まってこう言われる。

「気にしすぎだよ」

いや、それは分かっている。

分かっているのだが気になって、頭がパンクしそうだから相談しているのである。

その日は、何をしていても落ち着かない。

仕事をしていても、どこか上の空だ。

普段ならすんなり終わることも、なぜかうまくいかない。

そんな様子を見て、友達が言う。

「大丈夫か?」

自分でも分かっている。

ちょっとおかしい。

でも、どうしても気になってしまう。

忘れようとしても、忘れられない。

前を向こうとしても、悪い想像ばかり浮かんでくる。

もう嫌になるくらい悩む。

そして、眠る。

するとどうだろう。

次の日になると、全部忘れている。

昨日は死にそうなくらい悩んでいたのに、今日は妙に元気だ。

しかも、妙にお腹が減って「ラーメンうまい」とか呑気に言っている始末。

昨日の自分が、まるで別人みたいだ。

この話をすると、よく言われる。

「いい脳みそしてるね」

確かにそうかもしれない。

昨日の自分はガラスのハートだったのに、今日は鉄のメンタルだ。

もしかしたら、僕は単に

「熱しやすく冷めやすい」

だけなのかもしれない。

うまいたとえではないけれど。

でも、これだけは言える。

この性格は、とても疲れる。

昨日はあんなに悩んでいたのに、
次の日になると、なぜか元気になっている。

昨日の自分からしたら信じられないだろう。

だけど、人間の心というのは、案外よくできている。

どれだけ悩んでも、少しずつ回復するようになっているのかもしれない。

もし昨日の自分に会えたなら、こう言ってやりたい。

「大丈夫だ。明日にはお前は、ラーメンうまい!と言っている」と。