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「かわいい」だけで迎えるには、うさぎは少し繊細すぎる。

ペットショップでうさぎを見たことがありますか。

ふわふわの毛。

ぴょこんと立った耳。

一生懸命牧草を食べる姿。

丸くなって眠る姿。

顔を洗うしぐさ。

そのどれを見ても、「かわいい」という言葉しか出てきません。

私もそうでした。

初めてうさぎを見た時は、「なんてかわいい動物なんだろう」と思い、気づけば心を奪われていました。

でも、実際に一緒に暮らしてみると分かったことがあります。

うさぎは、かわいいだけでは飼えない動物です。

これは決して「飼うのが大変だからやめましょう」という話ではありません。

むしろ、その逆です。

私は今でも、「うさぎと暮らして本当に良かった」と心から思っています。

ただ、その幸せを感じるためには、迎える前に知っておいてほしいことがあります。

知らずに迎えると、うさぎも飼い主も苦しくなることがあります。

知った上で迎えれば、何倍も幸せな毎日になります。

この記事では、私が初代うさぎとカミ、二羽との暮らしの中で学んだことを交えながら、「迎える前に知っておいてほしいこと」をお伝えします。

もしこの記事を最後まで読んで、

「それでも、この子と暮らしたい」

そう思えたなら、きっとあなたはうさぎを幸せにできる人です。

うさぎは本当に飼いやすい動物?

「うさぎは鳴かないから飼いやすい。」

「犬より手がかからない。」

そんな話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

確かに、犬のように散歩は必要ありません。

猫のように夜中に鳴き続けることもほとんどありません。

しかし、それだけを見て「飼いやすい」と考えてしまうと、迎えてから戸惑うことになります。

うさぎはとても繊細な動物です。

暑さに弱く、ストレスにも弱く、体調が悪くてもそれを隠そうとします。

だからこそ、飼い主が小さな変化に気づけるかどうかが、とても重要になります。

私は、「うさぎは飼いやすい動物」ではなく、「うさぎは毎日を一緒に生きる動物」だと思っています。

ご飯をあげるだけではなく、

今日も元気かな。

ちゃんと牧草を食べているかな。

うんちはいつも通りかな。

そんな小さな変化を毎日見守る生活になります。

その分、うさぎは驚くほどたくさんの幸せを返してくれます。

① 最後まで一緒に暮らす覚悟はありますか?

これが一番大切です。

うさぎの平均寿命は、飼育環境や個体差はありますが、おおよそ8〜12年ほどです。

中には10年以上生きる子も珍しくありません。

つまり、今日迎えた子は、これから約10年間あなたの家族になります。

10年という時間は、思っている以上に長いです。

進学。

就職。

結婚。

引っ越し。

転勤。

出産。

人生は大きく変わります。

その中でも、「この子だけは最後まで一緒に暮らす」と決められるか。

私はそれが、一番最初に考えてほしいことだと思っています。

かわいいから迎える。

それも素敵な理由です。

でも、かわいいだけでは乗り越えられない日もあります。

夜中に体調を崩す日もあります。

病院へ急いで向かう日もあります。

思った以上にお金がかかる日もあります。

それでも、「この子は家族だから」と思えるなら、きっと大丈夫です。

② 毎日の生活は、うさぎ中心になります

うさぎは、飼い主の生活を大きく変える動物です。

例えば旅行。

私はカミを迎えてから、泊まりの旅行をほとんどしなくなりました。

もちろん、ペットホテルという選択肢もあります。

信頼できる家族にお願いすることもできます。

でも、私は家で安心して過ごしてほしいと思うようになりました。

「旅行を我慢している」

そんな感覚はありません。

カミと家で過ごす時間の方が、私には楽しかったからです。

また、毎日の生活リズムも変わります。

朝起きたら様子を見る。

牧草を補充する。

水を交換する。

トイレの掃除をする。

帰宅が遅くなれば、「待たせてしまったな」と思うようになります。

うさぎに生活を合わせるというより、「一緒に暮らす」という感覚に近いのです。

最初は少し大変に感じるかもしれません。

でも、不思議なことに、それが当たり前になります。

そして、その当たり前が幸せになります。

③ 温度管理は「できれば」ではなく「必要」

うさぎは暑さにとても弱い動物です。

人間は汗をかいて体温を下げられます。

犬は舌を出して呼吸することで体温を調節します。

でも、うさぎはどちらもほとんどできません。

そのため、室温が高くなると体温を逃がしにくく、熱中症になる危険があります。

私は昔、

「今日はそこまで暑くないから大丈夫かな。」

そう思ったことがありました。

でも、今ならその考えはしません。

人間が少し暑いと感じる程度でも、うさぎには負担になっていることがあります。

だから私は、エアコン代を「電気代」ではなく、「うさぎが快適に暮らすための必要経費」だと思うようになりました。

もちろん、冷やしすぎもよくありません。

大切なのは、室温をできるだけ一定に保ち、うさぎが快適に過ごせる環境を作ることです。

「今日は我慢してもらおう。」

ではなく、

「今日は快適に過ごしてもらおう。」

その考え方が、長く健康に暮らしてもらう第一歩だと思っています。

④ うさぎを診られる病院は、迎える前に探しておく

これも本当に大切です。

犬や猫を診られる病院はたくさんあります。

しかし、うさぎを診療できる病院は、それほど多くありません。

さらに、「診察はできます」と「うさぎに詳しい」は少し違います。

うさぎは犬や猫とは体のつくりも病気も異なります。

だからこそ、迎える前に一度病院を調べておくことをおすすめします。

できれば、

・うさぎの診療経験が豊富か

・緊急時にも相談できるか

・通える距離か

この3つは確認しておくと安心です。

病気になってから探すのでは遅いこともあります。

「もしもの時」の準備も、飼い主の大切な役目です。

⑤ 思っているより、お金はかかります

「うさぎは犬よりお金がかからない。」

そんなイメージを持っている人もいます。

確かに、トリミング代はかかりません。

散歩用品も必要ありません。

でも、それだけではありません。

毎日の牧草。

ペレット。

トイレ用品。

かじり木。

夏や冬のエアコン代。

そして病院代。

特に病院代は、症状によっては数万円になることもあります。

だから私は、

「うさぎを買うお金」ではなく、

「うさぎと10年暮らすお金」

を考えてほしいと思っています。

⑥ 部屋は思っている以上にかじられます

これは本当に覚悟してください。

壁紙。

机。

イス。

カーペット。

本。

そして電気コード。

うさぎは歯が伸び続けるため、本能的にかじります。

「うちの子は大丈夫。」

そう思っていても、ある日突然かじることがあります。

だから大切なのは、叱ることではありません

最初から、かじられて困る物を置かないことです。

うさぎに我慢してもらうのではなく、人間が環境を整える。

その方がお互い幸せに暮らせます。

⑦ アレルギーも忘れてはいけない

うさぎだけではありません。

実は、牧草にアレルギーが出る人もいます。

毎日使うものだからこそ、長く暮らすなら意外と重要な問題です。

家族全員が安心して暮らせる環境かどうかも、一度考えておくことをおすすめします。

それでも私は、うさぎを飼ってよかった

ここまで読むと、

「大変そう。」

そう思った人もいるかもしれません。

その感想は間違っていません。

実際、大変です。

旅行も減ります。

心配する日もあります。

病気で眠れない夜もあります。

別れの日も必ず来ます。

でも、それでも私は、

「うさぎを飼わなければよかった」

と思ったことは、一度もありません。

それどころか、

「この子と出会えて本当によかった。」

そう思う日ばかりです。

初代うさぎが教えてくれたこと

私は、初代うさぎを亡くしました。

今でも思います。

もっとできることがあったんじゃないか。

もっと早く病院へ行けば。

もっと知識があれば。

もっと、一緒にいれば。

その「もっと」は、今でもなくなりません。

でも、その後悔があったからこそ、カミとの暮らし方は変わりました。

「行ってきます。」

「ただいま。」

毎日頭を撫でる。

今日も一緒にいられることを当たり前だと思わない。

そのどれも、初代うさぎが教えてくれたことです。

うさぎは、幸せを教えてくれる先生だった

私は昔、

幸せとは特別な出来事だと思っていました。

旅行へ行くこと。

高い物を買うこと。

何かを達成すること。

でも、うさぎと暮らして考え方が変わりました。

朝、おはようと言えること。

夜、おやすみと言えること。

何もない日に一緒にいること。

それだけで十分幸せなんだと教えてくれました。

だから私は、

「うさぎを飼って幸せになった。」

というより、

「幸せの見つけ方を教えてもらった。」

そんな気持ちです。

最後に

もし、この記事を読んで、

「やっぱり私にはまだ難しいかもしれない。」

そう思ったなら、それも立派な答えです。

無理に迎える必要はありません。

でも、

ここまで読んでもなお、

「それでも、この子と暮らしたい。」

そう思えたなら。

きっとあなたは大丈夫です。

うさぎは、完璧な飼い主を求めていません。

毎日少しでも、

「この子を幸せにしたい。」

そう思ってくれる人を求めています。

その気持ちがあれば、きっと伝わります。

うさぎとの暮らしは、決して楽なことばかりではありません。

でも、それ以上に、何気ない毎日を特別な一日に変えてくれます。

私は今でも、うさぎと暮らした日々が人生の宝物です。

だから最後に一つだけ。

これから迎えるあなたへ。

どうか、「かわいい」だけで終わらせないでください。

たくさん話しかけてください。

たくさん撫でてください。

たくさん笑ってください。

そして、何でもない今日という日を、大切にしてください。

その積み重ねが、いつか振り返った時に、

「あの子と暮らせて本当に幸せだった。」

そう思える、一生の思い出になります。