闘病中のカミ。
息が荒いのが気にかかる。
今日は行きつけの病院。うさぎのフープへ。
うさぎのフープは家から車で1時間30分の離れたところにある。
遠出はうさぎのストレスになるので、なるべく近い病院にしたかったけど、近くの病院で誤診され、危うくカミを死なせてしまうところだったので、今は遠くても信頼できる病院、うさぎのフープに行っている。
車の運転中、カミは怖くて震える。震えるカミを撫でながら安全運転で病院へ向かうのだが、震えがおさまらない。
家に帰ってから体調が悪化しないか心配になる。どこでもドアが欲しい。
病院に到着し、診察へ。
先生が聴診器をカミにあてる。
先生「ふ~ん、ふ~ん。」
なんか不思議そうな顔をしている
これはもしや、俺も感じた脈の変化か?
先生「最近、自分で聴診しましたか?」
俺「はい。」
先生「どうでした?」
俺「不整脈はあるけど、以前より正常な脈拍の時間が長くなっているような気がしているのですが。」
先生「私もそう思います。」
と、びっくりした顔で言われた。
その言葉に嬉しくなって、カミの病気は治りますか?とウキウキしながら先生に聞くと治ればいいですね。と普通の顔ですぐに言い返された。
普通であればこんな場面、少しずつですが良くなっているかもしれませんね!とか、ひょっとしたら治るかもしれませんね!と嬉しい言葉をかけてくれてもいいようなところだが、普通に治ればいいですね。と言われ、呆気に取られたが、さすが、適当な事は口にしない先生だ。俺の中でまた信頼度が上がった。
カミが病気になってから、もっと寿命の長い動物だったならいいなと思う事がある。
犬や猫のように寿命が長ければ、5歳などまだ若くて元気で病気の事など心配しなくてもいい歳。
うさぎの場合、5歳は高齢うさぎになる。病気も死も迫ってくる。しかも体が弱い。
弱い動物だから、一緒に過ごす時間が長くなる。毎日、毎日寄り添いながら過ごす。
カミには俺が必要で、俺にもカミが必要な関係になっていく。
この関係が俺とカミを強くし、幸せにする。
これから先もいい事や悪い事が繰り返し起こるだろうけど、明るい未来を見据えてカミと共に何度でも乗り越えて行こうと思う。
やっぱり、うさぎはやめられない!