うさぎを飼い始めた時、犬のように芸をしてくれたらいいなって思っていた。
お手したり、ふせしたり、ボールを投げたら喜びながらボールを拾ってきたり。
だけどうさぎが芸をするなんて聞いた事もないし、この小さな頭では無理かなと諦めていた。
だけどもしかして、もしかすると芸を叩き込めば、うちのカミは奇跡を起こして芸をするのかも!
そんな期待を込めて芸を教え込んだ。
「お手」と言って手を持ち上げたり、「ふせ」と言ってふせの格好をさせたり、猛特訓をした。
でも1週間ぐらいやったかな。結局、芸はできなくてあっさりと諦めた。
それから5年が経ち、芸はできないけど呼んだら来てくれるまでは成長した。(呼んでも来ない時はたくさんあるけど)
そんな中でカミが突然、心臓の病気になった。
正直辛かった。よりによってなんで心臓の病気なんだと。カミがバタバタと頻繁に倒れる日々が続いた。病院の先生にもいつ死んでもおかしくないとまで言われた。病気になる前のあたりまえの日々がどんなに幸せだったかとつくづく感じた。
うさぎは病気を隠す動物。きっとカミは病気が現れる前から苦しんでいたんだろうなと思うと、それがまたやりきれなくて本当に辛かった。
病気を発症してから1ヶ月が経ち、カミは体調が悪い時に、倒れる事はあるものの、今ではほとんど倒れなくなるまで回復した。
この病気をきっかけに、俺はできるだけカミがストレスを抱えないように自由にさせてあげる事を心掛けた。
俺の顔の上でホリホリしても怒らず、俺の腹の上で勝ち誇った顔でマウンティングしても怒らず。
その甲斐あってかカミは寒い!暑い!腹へった!って時には俺にツンツンしてくるようになった。(生意気になった)たまにめちゃくちゃムカつくけどね。
こんな生意気なカミと暮らして俺は思う。
ペットに芸をしつけて飼う。それも素晴らしいペットとの暮らしだが、ペットが偉そうに生意気な態度で自由気ままに暮らしている。その飼い方も悪くない。
いや、その方がいい!
そんな暮らしをさせているから、だらけたうさぎになってしまったけどε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
これからもよろしく(*^。^*)