うさぎの目の病気は、いろいろな種類があります。
その中でも割と多くのうさぎがかかりやすい病気をご紹介します。
うさぎの目の特徴!視力は良いの?悪いの?
うさぎの視力は良くても0.1くらい
うさぎの目は丸々として、少し出っ張っているのが特徴です。
うさぎは後ろ足で顔をかいたりしますが、その時に誤って目を傷つけてしまうこともあります。
うさぎだってドジなことをする時もあるんです。
動物は人間よりも視力が良いというイメージがあるかもしれませんが、うさぎの場合は視力がそれほど良くはありません。
視力は0.05~せいぜい0.1くらいだと言われています。
草食動物の特徴!うさぎの視野は広い
視力が悪い代わりに、うさぎの視野はとても広いのが特徴です。
草食動物の視野が広いのは、知っている人も多いですよね。
なんとうさぎの視野は、360度なんです。
つまり真後ろでも見えるということですね。
確かにうさぎの真後ろで動いても、必ずこっちを気にしませんか?
完全に見えていたんですね。驚きです。
うさぎの目の病気の原因は?
飼育環境に問題があるパスツレラ感染症
うさぎを飼っているケージの中や、部屋の中が清潔でないと細菌に感染してしまうことがあります。
その多くが、パスツレラ感染症です。
うさぎのおしっこが発生するアンモニアが充満して、うさぎの目を刺激することもあります。
そのため部屋の換気もしっかりとする必要があります。
また古い牧草がずっとケージの端に詰まっていたり、水がこぼれてカビが発生しないように、隅々まで掃除してあげましょう。
歯の不正咬合が原因で目の病気になることもある
目と歯なんて、まったく関係ないと思いますよね。
でも、うさぎの顔の構造上、奥歯と目がとても近い位置にあるのです。
そのため不正咬合が原因で、目の病気なる場合があると考えられます。
割とこの確率は高いそうなので、目に異変が起きたら病院に連れていくことをおすすめします。
うさぎの目の病気の症状は?
目ヤニが出る
うさぎも多少は目ヤニが出ます。
でも普段よりも量が多かったり、性質が違う目ヤニが出た場合には、病院で診てもらった方が良いでしょう。
涙目になる
うるうるとした目は可愛いですが、それは目に何かの異変が起きている証拠です。
目薬だけで治る場合もありますので、なるべく早めに病院へ連れて行ってあげましょう。
目が赤く充血している
うさぎの目は赤いというイメージがありますが、それは白うさぎに多い特徴ですよね。
あなたのうさぎは、きっと茶色か黒をしているはずです。
目の白目の部分や目の淵が赤くなっているようなら、すぐに治療してあげる必要があります。
動物は体のどこか一部分でも異変が起きると、正常な生活を送れなくなる場合があります。
人間と同じ感覚で、「単なる結膜炎でしょ」と安易に考えず、すぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。
外傷により異物が目に入ることもある
部屋の中でうさぎダッシュをしているときなどに、どこかにぶつけてしまうこともあるかもしれません。
飼い主さんが目を離した隙に、どこかにぶつかっていることもないとは言えません。
また複数のうさぎを同時に飼育している場合には、ケンカで外傷を負うこともあるでしょう。
痛かったり、かゆかったりすると、目を気にする仕草も見せるはずですので、よく観察してあげましょうね。
うさぎの目の病気の治療
うさぎの目の病気「結膜炎」
ちょっとした原因でも起きるうさぎの目の病気は「結膜炎」です。
細菌や歯が原因で、目に炎症が起きます。
そして赤く充血する症状が見られます。
ごく軽度の場合には、目薬をさして治ることもあるでしょう。
それ以外では、鼻涙管洗浄という治療を行います。
うさぎの目の病気「白内障」
高齢のうさぎになるとかかりやすい目の病気が「白内障」です。
人間も高い確率で白内障になりますよね。それと同じです。
白内障の場合には、手術を行うことも多いようです。
ただしうさぎは、手術が必ずしも良い治療とは限りません。
というのも、麻酔を打っただけで死んでしまうこともあるからです。
何が影響して命の危険が起きるかわからないので、うさぎの治療には注意が必要です。
うさぎの目の病気の予防方法
ケージなど飼育環境を清潔に換気も良くする
うさぎの目の病気を予防するには、ケージの中を清潔にすることが一番です。
トイレはしっかりと取り替えて、部屋の換気をしっかりしましょう。
また不正咬合が原因の場合もありますが、普通の食生活を送っていれば、不正咬合になることは少ないです。
くしゃみ(スナッフル)をするうさぎとは離す
パスツレラ感染症などの場合には、他のうさぎから病気をもらってしまうことも多いです。
複数のうさぎを飼っている場合には、くしゃみをするうさぎの近くには、他のうさぎを近づけないことです。
飼い主の手洗いは必須条件
やはり複数のうさぎを飼っている場合には、他のうさぎを触る際に必ず手洗いをすることです。
うさぎ自体は他のうさぎと触れ合うことがなくても、飼い主を介して細菌に感染することもあります。
うさぎの目の病気は早期発見が大切
うさぎの目の病気についてご紹介しました。
飼い主が早めに気づいてあげることが必要です。
そしてなるべく早めに病院へ連れていくことが、適切な治療ができる条件と言えるでしょう。
日頃から、うさぎを良くチェックしておくと異変に気づくことができますね。