換毛期で食欲旺盛なカミ。
うさぎは換毛期になると体力を消耗するため、お腹が空くみたいだ。
そのため、消耗した体力を取り戻すために食事の量を増やしているのだが、ちょっとやり過ぎのような感じがする。
このままでは確実にカミはデブになる。
食事の量を減らしてスマートなうさぎにしてあげなければいけない。
ところで最近、俺は太ってきてる。
だからカミに「デブになるから食事の量を減らす」とは言いづらい。
そんな事を言ったらカミは「デブにデブって言われたくない」と言って、怒りの穴堀を永遠とするだろう。
だけどこのままだと、カミはデブになるし、病気にもなりやすくなる。それだけは避けたい。
カミが納得してくれる食事を減らす方法はないのだろうか?
ん~。
分からない!
とりあえず、何も言わず食事の量を減らしてみるか。
「カミ!ご飯だよ!」
ピョンピョンピョン。
「お~い!ご主人様正気か?これでいいのか?」
なんだか怒っている。「どうしたの?」
とりあえず、すっとぼけてみた。
俺の態度にカミは怒った。
「What is this?」
英語・・・・????
こいつ俺の知らない間に英語をマスターしたとは、なんてうさぎだ!
そういえば、最近カミはトランプ(アメリカ大統領)の出ているテレビをくいいるように見てたな。
まぁ、いい。またとぼけよう。
「ご飯だよ」
俺のとぼけた態度にカミはキレた。
「少ないんだよ!デブ!」
デブって言いやがった。
今度は俺がこの言葉でキレた。
「カミこそ最近太ってきているじゃないか!だいたいエサ箱の上に手を乗せて態度悪いぞ!いいか!よく聞け!俺はカミの健康の事を思って食事の量を減らしているんだ。」
カミはペロペロと毛づくろいをしながら、余裕な表情を浮かべて俺に言ってきた。
「あのね。アメリカ大統領のトランプちゃんは、こう言ってたよ。
⚪何かを語るとき自分のやり方がすべてだと思ってはいけない。
と。ご主人様は僕にご飯をあげ過ぎていると思っているよね。だからご飯を減らす方法をとっているんだよね。でも、本当にあげ過ぎなの?ご飯を減らす事が全てなの?
トランプちゃんはこうも言ってたよ。
⚪人づての情報はあくまで人づての情報にすぎない。自分で情報源にあたろう。
ご飯をたくさん食べ過ぎると本当に病気になりやすいの?それは誰からの情報?友達?お医者さん?その情報があっているか、僕がご飯をいっぱい食べて試してみるよ」
自分の都合のいいように解釈するカミ。腹黒いうさぎだ。
カミの発言後、なにもないまま5分が経過する。
イライラする俺とイライラするうさぎ。(-‘д-)y-~
すると、しびれをきらしたカミが一言いってきた。
「どうでもいいから、ご飯増しな!(#`皿´)」
「増やしませ~ん!d=(^o^)=b」