ゴールデンウィークが近づいている。

つまり、SNSで「人生うまくいってます選手権」が開催される時期だ。

旅行に行く人。
テーマパークに行く人。
恋人と出かける人。

それを見ながら俺は思う。

「みんな、そんなに外に出たいのか?」

いや、違う。外に出たいわけじゃない。
“外に出ている自分を見せたい”だけだ。

たとえば、テーマパークに行く人間の多くは、
別にアトラクションが大好きなわけじゃない。

何時間も並ぶし、足は痛くなるし、
帰るころにはテンションより疲労のほうが勝っている。

それでも行く理由はひとつ。

「ゴールデンウィークっぽいから」

理由としては最悪だが、説得力はある。

一方で、家にいる人間はどうか。

特に予定はない。
やることもない。
でも、どこか落ち着かない。

周りが“特別な時間”を過ごしているように見えると、
ただ普通に過ごしているだけなのに、
それが間違っているかのように思えてくる。

本来、連休って「休んでいい時間」のはずなのに、
なぜか人は、そこに理由や成果を求めてしまう。

その結果どうなるか。

とりあえず予定を入れる。
行きたくもない場所に行く。
人に合わせて笑う。
そして帰ってきて、妙に疲れている。

思い出は増えたはずなのに、
なぜか回復していない。

――これ、毎年やってる。

じゃあどうすればいいのか。

答えはシンプルだ。

“ゴールデンウィークらしさ”を無視しろ。

誰かの楽しそうな写真に引っ張られず、
自分が疲れない過ごし方を選べばいい。

それだけで、
連休がちゃんと「休み」になる。

なぜなら、ゴールデンウィークは
「何をしたか」よりも
「終わったあと、ちゃんと元気かどうか」が大事だからだ。

……まあ、そうやって静かに過ごしていると、
ふと取り残されたような気分になる瞬間もある。

でも安心してほしい。

外に出た人たちも今、
「こんなに疲れるなら来年は家でいいかな」って思っている。