うさぎカミの闘病生活

生きる力の選択肢。

闘病中のカミ。

エナカルドの薬のせいか目がどんよりしている。

カミは病気になってから寝る時間が増え、音にも敏感になり、少しの気温差や少しの湿度の変化で息が荒くなる。更に悪くなると意識を無くし倒れる。

息が苦し時は寝そべる事もできず、ずっと立ったままでいる。

毎日、苦しい日々を過ごしている。

だけど、たまにぶぅ~、ぶぅ~言いながら部屋の中を走りまわったり、頭を撫でると気持ちよさそうにしてる姿には救われる。

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カミは意識を無くして倒れたらすぐにご飯を食べる。それは、病気で倒れていないよ。僕は元気だからまだまだ大丈夫だよ。と僕に心配掛けないようにする為にご飯をムシャ、ムシャと元気よく食べる。

そんな病気と戦う姿を何度も見てると、かんたんに自殺する奴が許せなくなる。

学校、会社でのいじめ。借金。恋愛。などで自殺する奴ら。

確かに当事者でなければ分からない苦しみや痛みはあるだろう。長い月日を苦しんだ人、精神的にやられた人もいるだろう。

しかし、それが言葉にできないぐらいの酷い事であったとしても、前向きに考えれば、それを回避する選択肢はいくらでもあったはず。

いくらでもやり直せたり、楽しんだりする事はできたはず。

しかし、カミには回避できる選択肢がない。頑張っても、頑張っても病気は治らない。

毎日、薬を飲まされ、息苦しくなり、意識を無くして倒れる。それでも「生きたい!」と強く思い病気と戦う。

マイナスの事など全く考えず、もう限界だ!とも考えず、おびえず、決して屈しないで、生きる。

奇跡が起きない限り病気が治らない、選択肢のない、カミと比べると、厳しい意見かもしれないが、かんたんに諦めて死んでいく奴が許せない。

カミを見て思う。今を前向きに一生懸命生きる人に死にたいと言う選択肢は全くない。

俺は、こんなに力強く生きるカミを誇りに思う。