うさぎはかわいい。

これは多くの人が認める事実だと思う。

ふわふわしている。

目が大きい。

丸い。

何をしていてもかわいい。

反則である。

もし、動物かわいい選挙権大会があったなら圧勝するだろう。

 

そんなうさぎに、ひそかに嫉妬している人へ朗報がある。

実はうさぎにも、あまり見せたくない顔が存在するのだ。

今日はその貴重な姿を公開したい。

なお、本人の許可は取っていない。

たぶん後で怒られる。

レベル1 睡眠

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まずは普通の睡眠。

かわいい。

ペットショップに行くとよく見られる姿。

「かわいい〜」

「癒やされる〜」

と言われるやつである。

本人もアイドルとして十分やっていけるレベル。

レベル2 爆睡

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次は爆睡である。

少し様子がおかしくなる。

顔の緊張感がなくなる。

うんちも転がっている。

寝ながら出たのかもしれない。

アイドルとしてはだいぶ危険な状態だ。

しかし、まだうさぎだと分かる。

かわいさも残っている。

レベル3 爆爆睡

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問題はここからである。

もう何の動物か分からない。

耳がなければ正体不明だ。

しかもこの状態になると、頭を後ろに倒しては戻し、倒しては戻し、を繰り返す。

初めて見たとき、僕は少し心配した。

大丈夫か?

具合でも悪いのか?

病院に連れて行った方がいいのか?

そんなことを考えている横で、本人は気持ちよさそうに寝ている。

ただの爆睡だった。

しかもかなり深い。

ここまでくると、レベル1で残っていた「かわいいうさぎ感」は完全に消える。

レベル2でかろうじて残っていたアイドル性も消える。

うさぎ界の人気アイドルだったら、絶対に世に出したくない写真である。

週刊誌に撮られたら事務所総出で止めるレベルだ。

それなのに僕は、こうして世界中に公開している。

今思えばひどい話である。

もしカミが人間だったら、たぶん今ごろ抗議していると思う。

「勝手に寝顔を公開するな」

「肖像権の侵害だ」

「プライバシーはどうした」

「しかも一番ひどい写真を選んでないか?」

と。

たしかに言い分は分かる。

しかし僕にも言い分がある。

普段のかわいい写真も大量に載せている。

今回だけ特別扱いしたわけではない。

むしろ公平である。

 

それにしても不思議である。

起きているときのカミは、見た目をすごく気にする。

写真を撮ろうとすると、なぜか得意そうな顔をする。

かわいく撮られる気は満々だ。

ところが寝てしまうと話は別である。

さっきまで決め顔をしていたうさぎが、数十分後には白目で転がっている。

そして不細工うさぎになる。

眠気はアイドル活動より強いらしい。

プロ意識より睡眠欲が勝った瞬間である。

とにかくカミは、全力で寝る。

アイドルとしては失格かもしれない。

しかし、ここまで無防備に眠れるのは、安心している証拠だと思う。

たぶん今ごろカミは怒っている。

「俺のイメージが下がった」

と。

でも安心してほしい。

この写真を見ても、やっぱりかわいいのである。

結局うさぎはずるい。どんな顔で寝ていても、最後はかわいいで終わってしまうのだから。