最近、カミを見ていて思う。
うさぎという動物は、思った以上に体がすごい。
普段のカミは寝ている。
食べる。
寝る。
また食べる。
そして寝る。
どう見てもアスリートには見えない。
むしろ休日のお父さん寄りである。
ところが先日、毛づくろいをしている姿を見て驚いた。
首が曲がるのである。
いや、正確には、
「そこまで曲がるの?」
というレベルで曲がる。
最初は思った。
大丈夫か?
寝違えたのか?
どこか痛めたのか?
しかし本人は平然としている。
むしろ、
「何か問題でも?」
という顔だ。
そしてさらに観察していると気づく。
首だけではない。
体全体が柔らかい。
人間ならヨガ教室の上級クラスで拍手されるレベルである。
でも、うさぎにとっては普通らしい。
考えてみれば当然かもしれない。
うさぎは自分で全身を毛づくろいしなければならない。
誰かが背中を洗ってくれるわけではない。
だから首も体も柔らかくできているのだろう。
そして、もうひとつ気づいたことがある。
カミは意外と筋肉質である。
特に後ろ足。
普段は毛に隠れているから分からない。
しかし毛づくろい中の姿を見ると、
しっかりした太ももが見える。
地面を踏ん張る力も強い。
ジャンプ力もある。
以前、本気で走ったカミを見たことがあるが、あれは完全に小さな競走馬だった。
もちろん本人はそんな自覚はない。
たぶん、
「僕はかわいい担当です」
と思っている。
そして今日もカミは毛づくろいをしていた。
首をぐいっと曲げる。
体をひねる。
後ろ足で踏ん張る。
まるでアスリートのストレッチだ。
しかし本人にその自覚はない。
たぶん、
「背中かゆい」
くらいしか考えていない。
でも、その姿を見ていると面白い。
普段はゴロンと寝てばかり。
おやつのことばかり考えている。
そんなうさぎなのに、
よく見ると首は柔らかいし、
足は太いし、
体幹もしっかりしている。
かわいいだけだと思っていたが、中身は思った以上に高性能だったのである。
もしかすると、うさぎ界ではカミはかなりのスポーツ選手なのかもしれない。
ただ残念なことに…
その能力は全部、
おやつを食べるために使われている気がするが…。